スギ免疫療法その2
スギの免疫療法については前述しておりますのでご参照ください。
今回はスギ免疫療法で使用していたシダトレンに代わるシダキュアが処方可能となったので御紹介致します。
変更ポイント
- 液体(シダトレン)から舌下錠(シダキュア)となり室温保存が可能となった。
- 抗原量が多くなり、より効果を得やすくなった。
- 新薬となるため最大2週間処方しかできなくたった。
1が一番の利点です。
現在当院では3名の方が継続してスギ免疫療法を行っていますが、1名の方がシダキュアに変更されました。ちなみにダニアレルギーに対する免疫療法ミティキュアを使用している方は10名います。
薬価は少しだけ上がりましたが、十分な変更点です。ただし、発売して1年経過しないと2週間処方の縛りがありますので、来年の6月までは2週間に1度受診する必要があります。
免疫療法は十分効果を期待できる治療法ですが、スギの飛散時期はこの辺りで3月中旬から4月下旬です。この期間に内服治療をすれば問題ない方は適応外です。
なぜなら免疫療法は1年365日3年以上毎日内服する必要があるからです。適応のある方はスギの飛散時期に通常の内服点鼻点眼のお薬を使用していてもつらくて大変な方です。
いつも花粉症の時期につらくて興味がある方はご相談ください。